スポーツ選手も歯が命
梅雨の時期ではありますが、スポーツイベントが沢山行われている今日この頃。
スポーツを観るのもやるのも楽しい時期ですね。
さて、スポーツをする際に飲まれる健康飲料の過剰摂取は虫歯のリスクになるってご存知でしたか?
スポーツドリンクを飲んだ後は水で口をゆすぐなどの気配りが必要です。
もちろん、フッ素入りの歯磨き粉やMIペーストを用いて歯磨きすることをお忘れなく。
さて、スポーツの世界とは切っても切れない大事な縁のある歯科医学。
東京都赤羽根にある国立スポーツ科学センターにはトップアスリートの皆様を支える診療室があるのですが、もちろん、歯科診療室もあるんですよ。
今回はスポーツ歯科医学なる視点から皆様に気をつけていただきたい点をお知らせいたします。
①虫歯や歯周病
痛みがあるとプレーに集中できなかったり夜熟睡できなかったり・・・
食事がうまく取れなかったり・・・食いしばれなくなって力が出なかったり・・・
体のバランスも崩れてしまいますね。
②口内炎
よく知られているビタミン不足などの原因の他、負荷の強すぎるトレーニングやストレスも口内炎の原因になります。
試合前に詰め込みスケジュールの激しすぎるトレーニングをしたり必要以上にプレッシャーを感じてナーバスにならないよう、日頃から計画的にトレーニングし、コンディショニングしたいですね。
塗り薬や貼り薬、レーザーによる治療が一般的に行われています。
③親不知(おやしらず)
相手との強い接触、人や器具との衝突により顎の骨が折れる怪我はスポーツ選手の怪我の中でも珍しくありません。
親不知に沿って骨折してしまうケースが多く、予防的に抜歯しておくことをお勧めしている先生も少なくありません。
ジュニア時代に早めに親不知の有無を確認して摘出してしまうケースもあるそうです。
全て抜かなくてはいけないというわけではありませんので、かかりつけの先生に相談し、必要に応じてマウスピースを使ったり予防的な抜歯をすることも検討してみてはいかがでしょうか?
④顎関節症
コンタクトスポーツに多い打撲による怪我。顎の辺りを打撲したことが原因で始まる不快症状(痛みや動かしにくさなど)を放置していると顎関節症になってしまうことも懸念されます。
気が付いたら早めに歯科医院を受診しましょう。
⑤噛み合わせや歯並び
でこぼこした歯並びでは接触時に口の中の粘膜や唇を傷つけやすく怪我をしやすい状態です。
また、ぶつかったときに強い力がかかり折れてしまうこともあります。
私自身、小学生の頃にバスケットボールの練習をしていて出っ歯の前歯をぶつけて折ってしまいました。
小学生の頃でしたので酷くショックを受けました。
また、咬み合わせがしっくりこない人はボディーバランスにも影響が出やすくパフォーマンスを上げようとトレーニングをしても良い結果に結びつきにくいことが知られています。
歯並びや噛み合わせを整えることは口の健康、体全体の健康を整え、スポーツ選手のパフォーマンスも向上させるという事ですので早めに歯科医院でご相談されるようお勧めいたします。