クリニック便り8月号
今年は梅雨ばてという言葉が良く聞かれた通り、梅雨の間、気温が低かったのにもかかわらず7月の末になってからの急激な気温上昇に伴って自律神経の不調をきたす体調不良が多いそうです。
また、汗腺のコンディションが追い付かず、脱水で体調不良をきたす人も例年以上に多いそうです。
温度管理や水分補給には十分に注意したいですね。
先日、日本顎関節学会の学術大会に参加してまいりました。
顎関節症状の痛みと鑑別すべきものの一つに頭痛があるのですが、昨今、神経内科や脳神経外科の先生方、専門家に聞くと頭痛の種類はなんと!300種類にのぼるのだそうです。
300種類!
私たちが300種類の頭痛と顎関節症状による痛みを鑑別することは不可能だと思うのでやはり長引く不快症状に対しては専門家の意見を頂くというのが一番大切であると感じました。
専門家の意見を頂くためには歯科的に顎関節症状に関連する問題点がないかどうか?きちんと審査・診断できてこそ!
私自身がより一層歯科医師としての知識や見解を磨かねば!と奮起して参りました。
痛みというものは体の痛みだけでなく、心の痛みや苦しみも長引けば体の痛みとして感じるようになるのだそうです。
「苦痛」という言葉に示される通り、苦しむというのは痛むということなのだそう。
「心と体を癒す」という言葉をよく目にしますが、まさしくその通り!
心と体を整えることで得られるのが健康だということだそうです。
参考までに・・・
古代ヨーロッパでは頭痛は病気ではなく「呪い」だと信じられていたんだそうですよ!
これは呪いではなく病気だと認識されるまではなかなか険しい道のりであっただろうと思いをはせてしまいました。