クリニック便り10月号

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朝晩の気温がぐっと下がり冷え込んでまいりました。

季節の変わり目で体調を崩す人が増えています。

食欲の秋!芸術の秋!スポーツの秋!

色んな秋を楽しむために皆様の健口と健康を守ります。

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先月、Web開催された学会を視聴しました。

わざわざ出かけなくとも自分のペースで情報を閲覧することのできるWeb学会はとても貴重な経験でした。いつもより沢山の情報を得ることができました。が!

長時間、何日もPCの画面を見続けるという体験を通して毎日リモート授業を受けている学生さんや授業を提供している教員の皆様、リモートで業務をこなしている社会人の皆様のご苦労を体験することになり、あらためて画面をじっと見ることで疲労する部位の確認ができました。

当院へメディカルマッサージやビタミン点滴、サプリメントなどのお問い合わせが増えている理由が分かりました。また、顎関節症状に関する診察・治療のお問い合わせも増えている理由が実感できました。

今まで以上に親身に対応できるような気がする今日この頃です。

さて、

学会で得た情報の中から皆様にすぐにご提供できるものを1つご紹介いたします。

 

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歯周病原因菌と認知症の関係について

 

歯周病菌は歯の表面だけでなく歯肉の中にまで入り込んでいる!というのはテレビCMなどでよく見かけるようになりましたのでご存じの方が多いと思います。

歯肉の中に入り込んだ歯周病菌(purphyromonas gingivalis:ジンジバリス菌)は歯肉の中でたんぱく質を分解して食べて増殖していきます。ジンジバリス菌が分泌するたんぱく質分解酵素gingipain(ジンジパイン)が問題なんです!

血液の中に入り込んだジンジバリス菌が体内をめぐってあちこちに移動して悪さをすることは以前から解っていたことですが、脳の中に達し、海馬の部分まで入り込んでいることが分かってきています。「海馬」とは、私たちの記憶を司る大切な部分です!

海馬でたんぱく質分解酵素が分泌されると神経細胞が傷つきダメージを受けます。

この現象が認知症と大きな関りを持つことが分かってきています。

すなわち、ジンジバリス菌を増やさないことが認知症の予防になるのではないかということを現在多くの実験で検証中です。

さて、このジンジバリス菌

当院でも細菌検査を行い今現在口の中に存在するのかどうか調べることができます。

検査してみるとまったくジンジバリス菌がいない人もいれば他の沢山の菌も保有している方もいらっしゃいます。

すでにたくさんの患者様が細菌検査を受けて必要に応じて除菌するために治療を受けられています。

胃がん予防の為にピロリ菌の存在を検査して除菌することは既に当たり前になってきていますね!

同じようにジンジバリス菌の検査と除菌も当たり前になりつつあるという訳です。

 

細菌検査に関しては事前にお問い合わせのうえ受診して頂きますようお願いしております。

ホームページ内のmailか電話でお問い合わせください。

 

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